言葉の意味・誤用と雑記ぶろぐ

言葉の意味・誤用に関した記事と、様々なジャンルの雑記を扱っているブログです。

「敷居が高い」の誤用・意味【類義語・例文・使い方・語源】

f:id:toshikoro:20170804231700j:plain

 

この記事のポイント

○「敷居が高い」の本来の意味…「不義理なことや不面目なことがあって、相手の家に行き難くなる。また、その人に会い難くなる」

 

△「敷居が高い」の正誤の判断が難しい意味…「高級過ぎたり格が高かったりして、お店に入り難い」
 

×「敷居が高い」の誤った意味…「ハードルが高い。自分の能力では達成するのが困難」 

 

□備考

・これまで誤っているとされてきた△の意味を載せる辞書が増えている。
世論調査では、○の意味で使う人が42.1%、△の意味で使う人が45.6%だった。
・「敷居が低い」という使い方は誤用。

・「敷居が高い」の類義語は、「行きにくい・入りにくい・会いにくい」。

 

 

 

 

 

「敷居が高い」の意味・使い方

 

 「敷居が高い」の本来の意味は、「不義理なことがあって、相手の家に行き難くなる」です。単に「ハードルが高い」「達成するのが困難」という意味で使うのは誤用なので注意しましょう。「敷居が低い」という使い方も誤用です。
 「敷居が高い」は、「お世話になった人に長い間連絡を取っていない」「物やお金を借りたのに返していない」「迷惑を掛けたことがある」など、何か負い目を感じていて訪ねにくい場合に使って下さい。

 

 「敷居が高い」を「高級過ぎたり格が高かったりして、お店に入り難い」という意味で使うのは、これまで誤用とされてきました。
 しかし近年、この意味を載せる辞書が増えています。三省堂国語辞典 第7版』は「近寄りにくい」、『広辞苑 第七版』は「高級だったり格が高かったり思えて、その家・お店に入りにくい」という表現を記載しています。

 

 ただし、「気軽に経験できない」という×の意味を載せているのは『三省堂国語辞典 第7版』だけで、使用している人の割合も不明です。「高級過ぎたり格が高かったりして、お店に入り難い」という△の意味とは分けて考えた方がいいでしょう。

 

 

 

 

「敷居が高い」の例文

 

○親にお金を借りたままなので、帰省するのは敷居が高い。

○恩師にはお大変世話になったが、もう何年も連絡を取ってない。今更会いに行くのは敷居が高いよ。

△安月給しか貰っていない俺には、あの店は敷居が高い。

△学生には、ドレスコードがある店は敷居が高いだろ?

×こういう高尚な芸術作品は敷居が高いって…。

×あの難関資格に挑戦するなんて絶対無理。私には敷居が高すぎる。

 

 

「敷居が高い」の類義語・言い換え表現

 

「敷居が高い」の類義語

 

 行きにくい・近寄りにくい・入りにくい・会いにくい・門を塞ぐ(かどをふさぐ)

 

「格が高かくて、お店に入り難い」の言い換え表現

 

 ハードルが高い・レベルが高い・格が高い・手が届かない・高嶺の花・雲の上・分不相応・近寄りにくい・入りにくい・行きにくい

 

「ハードルが高い」の言い換え表現

 

 レベルが高い・難度が高い・分不相応・気軽に経験できない・達成が困難

 

 

世論調査

 

 平成20年度に文化庁が行った「国語に関する世論調査」では、「敷居が高い」を本来の意味で使う人の割合が42.1%だったのに対し、「高級過ぎたり格が高かったりして、お店に入り難い」の意味で使う人の割合が45.6%でした。
 10代から30代までの年代の誤用率が70%を超えており、50代より上の年代は正用率が50%より高いという結果が出ています。

 

 

「敷居が高い」の語源・由来

 

 敷居は、門や玄関の下に設置された内外を仕切る横木、もしくは引き戸・障子・襖を開け閉めするための溝がある横木のことです。「敷居が高い」の敷居は、門や玄関の下の横木を指しています。
 家に入るときには、敷居を跨がなければなりません。しかし、不義理・不面目な事がある場合には、敷居をまたぐのを躊躇してしまいます。そうした気まずい心理状態を、敷居が高くて入り難い事に例えたのが、この言葉の由来です。

 

 また、新しい意味「高級過ぎたり格が高かったりして、お店に入り難い」「ハードルが高い」は、1960年代から使われ始めたようです。
 誤った使い方「敷居が低い」の用例は、1970年代まで遡れます。

 

 

www.imi-goyou-godoku-goji.com

www.imi-goyou-godoku-goji.com

 

 

プライバシーポリシー