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雨模様の意味・誤用【使い方・例文・由来・語源】

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雨模様(あまもよう・あめもよう)の意味・使い方

 

○雨が降り出しそうな空の様子

△雨が降っている空の様子・雨が降ったりやんだりする空の様子

 

 雨模様(あまもよう・あめもよう)の本来の意味は「雨が降り出しそうな空の様子」です。しかし、現在は一部の辞書が「雨が降っている空の様子・雨が降ったりやんだりする空の様子」という意味を載せており、その誤用とされてきた意味で使う人が増えてきました

 

 ですから「○の意味はまだ雨が降っていない状態で、△の意味は既に雨が降っている状態」という違いには注意して下さい。前者の認識の人と後者の認識の人が会話した場合、天候の誤った情報が伝わってしまうかもしれません。

 

 そうした誤解を避けるために、気象庁は「雨模様」を用いておらず、「雨や曇り」「雨または曇り」と表現しています。NHKでも使用を控えているようです。
 日本新聞協会用語懇談会では、「両様に解釈できる表現は使わず『曇り空の下』『小雨が降る中で』などと具体的に書く」という指針が示されています。

 

 「雨模様」を使う場合は、どちらの意味で使うにしても「雨」「小雨」「曇り」などの具体的な言葉を併用して、天候の情報が正確に伝わるようにしましょう

 

雨模様の例文

 

○どんよりと曇って、今にも降り出してきそうな雨模様だ。

△降ったりやんだりの鬱陶しい雨模様だねぇ。

 

辞書によって意味が違う

 

 本来の意味だけが載せられている辞書は、「日本国語大辞典 第2版」です。
 「岩波国語辞典 第7版新版」は、本来の意味の後に「雨の降る様子を言うのは誤用」と記されています。
 「明鏡 第2版」は[最近の言い方で]という言葉の後に、「小雨が降ったりやんだりすること」と記載されています。
 三省堂国語辞典 第6版は、本来の意味の他に「小雨が降ったりやんだりする天候」と載せています。

 

由来・語源

 

 雨模様が「雨催い(あまもよい・あめもよい)」を取り込んだという説と、雨模様の元々の形は「雨催い」という説があります。
 「催い(もよい)」は「催す」と同じ意味です。つまり、催すという言葉が「物事が起ころうとする兆候を見せる」を示すように、雨催いは「雨が降ろうとする兆候を見せる」を示しています

 

 「催い」が「模様」となったため、「催い」の「物事が起ころうとする兆候を見せる」という意味が分からなくなり、「雨模様」の字面から「雨が降ったりやんだりする空の様子」と捉える人が増えたのかもしれません。

 

国語に関する世論調査

 

 平成15年度に行われた世論調査では、「雨模様の意味は、雨が降り出しそうな空の様子」と答えた人の割合が38.0%でした。一方、「雨模様の意味は、雨が降ったりやんだりする空の様子」と答えた人は45.2%になり、本来の意味で答えた人の割合を上回っています。

 

 平成22年度の調査では、本来の意味で回答した人の割合が43.3%、「雨が降ったりやんだりする空の様子」と回答した人の割合が47.5%でした。
 前者は5.3%、後者も2.3%増えていますね。

 

 2つの調査を年代別にみると、どちらも若年層と高齢層ほど本来の意味で回答した人の割合が高く、中年層ほど本来の意味で回答した人の割合が低くなっていました。

 

まとめ

 

ポイント

・雨模様の本来の意味は、「雨が降り出しそうな空の様子」
・雨模様を「雨が降っている空の様子」「雨が降ったりやんだりする空の様子」の意味で使う人も増えてきていて、一部の辞書もこの2つの意味を載せている
・雨模様の使い方によっては、雨が降っているか否かが分かり難い。「雨」「小雨」「曇り」などの具体的な言葉を併用すると、天候の情報が正確に伝わる。

 

 

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