意味ゴヨウぶろぐ

言葉の意味・誤用・誤読・誤字に関した記事を扱っているブログです。

「割愛」の誤用【意味・例文・使い方・語源・世論調査】

f:id:toshikoro:20181211212854j:plain

 

 

 

 

 

割愛(かつあい)の本来の意味・誤った意味

 

 

○本来の意味…惜しみながら省略する。惜しみながら手放す。愛着の思いを断ち切る

×誤った意味…重要ではではないものを省略する。重要ではないものを手放す。

 

 「大切ではないので省略する。大切ではないので手放す」という意味での使い方は誤用にあたります。割愛の本来の意味は、「大切だが仕方なく省略する。大切だが仕方なく手放す」というものです。

 

 「割愛」は本来の意味を知っているかいないかで、聞き手の捉え方が大きく違ってくる言葉です。言い方によっては、話し手が「○○を惜しみながら省略した」と伝えたつもりでも、「○○を不必要だから省略した」と誤解されてしまうかもしれません。
 トラブルを避けるために前後の言葉をよく選ぶか、別の言葉に言い換えるようにしましょう。

 

 

 

割愛(かつあい)の例文・使い方

 

○残念ながら、時間の都合で割愛します。

○惜しみながらも敬称を割愛した。

×「どうでもいい説明は割愛しろよ!!」と上司が怒鳴りつけた。

×その部分には大した価値がないから、割愛しちゃっていいよ。

 

割愛(かつあい)の語源・由来

 

 元々割愛(かつあい)は、「出家するために、家族や故郷への愛着の気持ちを断ち切る」という意味の仏教用語で、それから「惜しみながら省略する・惜しみながら手放す」という意味が生まれました。
 「割」は分ける・きり裂くという意味の字です。きり裂く(割)愛着の心(愛)で、割愛になる訳ですね。

 

世論調査

 

 平成23年度の「国語に関する世論調査」では、割愛を本来の意味で使った人が17.6%だったのに対し、誤った意味で使った人が65.1%もいました。
 ここまで誤用する人が増えると、「惜しみながら省略する」という意味で使うのを躊躇しますね。
 重要な場面では、他の言葉を使った方が無難だと思います。

 

まとめ

 

ポイント

・割愛(かつあい)の本来の意味は、「惜しみながら省略する。惜しみながら手放す」

・「重要でないものを省略する。重要でないものを手放す」という意味で使うのは誤用

・65%の人が本来の意味を知らないので、文章を工夫したり別の言葉に言い換えたりした方がいい

 

 

プライバシーポリシー