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「手をこまねく」の誤用【意味・使い方・語源・類義語】

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「手をこまねく」の意味・使い方・語源・由来

 

○何もせずに傍観する。腕組みをする。

×準備をして待ちかまえる。

 

 「手をこまねく・こまぬく(手を拱く)」という慣用句の正しい意味は「何もせずに傍観する。腕組みをする」であり、「準備をして待ちかまえる」という意味ではありません。

 

 「こまねく」の原型は「こまぬく」という語ですが、最近では前者が一般的になり、後者は殆ど使われなくなりました。
 「こまぬく」は、両手の指を胸の前で重ねる中国の敬礼に基づく言葉であり、似た所作の「腕組みをする」という意味も持ちます。その腕組みをしている様子は傍観しているようにも見えるため、「何もせずに傍観する」の意味が加わったと考えられています。

 

 この言葉は「何かできるのに傍観している場合」と、「為すすべもなくただ見ている事しかできない場合」のどちらにも使えます。

 また、「まねく」の部分の音が「招く」同じなので、「準備をして待ちかまえる」という意味だと誤解する人が増えたのかもしれません。
 「手をこまねく」を「手招きする」と混同する人もいるようです。

 

「手をこまねく」の例文

 

○いじめられる教え子を目の当たりにしても、手をこまねいているだけとは情けない教師だ

○長男が反抗期の時は、ある程度落ち着くまで手をこまねいているしかなかった

×手をこまねいていた私は、畑を荒らすイノシシを捕まえた

×玄関を入ってすぐの廊下に、私の浮気を知った妻が手をこまねいて正座していた。

 

「手をこまねく」の類義語・言い換え表現

 

類義語

・指をくわえる
・手をつかねる
・腕をこまぬく
・高みの見物
・無策である
・静観
対岸の火事

「準備して待ちかまえる」の言い換え表現

 

・満を持する
・万全を期する

 

世論調査

 

 国語に関する世論調査では、「手をこまねく」の意味を「準備をして待ちかまえる」と考えている人の割合が45.6%となっており、「何もせずに傍観する」と考えている人の割合は40.1%となりました。

 

 年代別に見ると40代より年齢が下がるにつれて、誤用する人の割合が増えています。特に16~19歳は、誤用している人の割合が61.1%と突出しており、本来の使い方をしている人の割合が僅か19.4%しかありませんでした。

 

まとめ

 

まとめ

・正しい意味は「何もせずに傍観する。腕組みをする」

 

・誤った意味は「準備をして待ちかまえる」

 

・「こまねく」は、「何かできるのに傍観している場合」と、「為すすべもなくただ見ている事しかできない場合」のどちらにも使える。

 

・「こまねく」の原型は「こまぬく」だが、最近では前者が一般的になり、後者は殆ど使われなくなった。

 

 

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